グラベルロードとは、舗装路だけでなく砂利道(グラベル)や森林といった、いわゆるオフロードも走ることができる自転車です。そのためタイヤの太さが普通のロードバイクに比べて太く、道が悪くても安定して走行できるほか、長時間のロングライドでも疲れにくいといった特徴があります。そして様々な装備を取り付けるための穴(ダボ穴)が多くついているため拡張性が高く、キャンプライドなどに必要な多くの荷物を積載することもできます。
このようにオンロードでもオフロードでも、自分が行きたいところへ連れて行ってくれる頼もしい相棒となるのがグラベルの魅力です。
自然あふれる未舗装の道をグラベルでぐいぐい進み、最後は河原でキャンプをする…
想像しただけでわくわくします!
けどロードバイクって学生にとってはやっぱり高いですよね、、
そこでこの記事では、グラベルに興味を持ったけど高くて購入を決められないという方向けになるべく価格が抑えられたもので、グラベル生活を送るのに申し分のない性能を兼ね備えたものを紹介していきます!
・オンロードもオフロードも楽しみたい ・キャンプなど自転車に荷物を積んで旅をしたい
紹介を始める前にグラベルロードの特徴について見ていきたいと思います。
・タイヤの太さ
まずなんといっても安定した走行を実現するために、通常のロードバイクに比べタイヤが太くなっています。
ロードバイク | グラベルロードバイク |
28C,30Cなど | 38C,40Cなど |
上に示したのがタイヤの太さです。結構違いますね。当然ですが太いタイヤは安定感が増す分、加速はしにくくなります。荷物なしだと30km/h程出ますが、荷物ありだと20~25km/h程で巡航ということになるでしょう。
・ブレーキ
グラベルバイクのほとんどには「ディスクブレーキ」という物が採用されています。
こちらはリムブレーキに比べて効きが良いですし、リムブレーキだとオフロードを走行している際に砂利が挟まってブレーキが使えなくなることが起きる可能性もあるので、ほぼすべてのグラベルではディスクブレーキが使われています。
また、ディスクブレーキにも「機械式」と「油圧式」の二つがあり、後者の方が効きが良い分、値段は少し上がります。安く済ませたいなら機械式でも十分です!
・フレーム素材
フレームは主にアルミ、カーボン、クロモリがあります。
フレーム | メリット | デメリット |
アルミ | 安価、サビに強くそこまでメンテナンスを気にしなくても良い | 寿命は4年程度 |
カーボン | 軽量、振動吸収に優れており長距離でも楽 | 価格が高い、落車などで衝撃が加わると割れるおそれも |
クロモリ | 振動吸収性、耐久性に優れている | 重い、サビやすい こまめなメンテナンスが必要 |
上記の表を見て分かるとおり、安さを求めるならアルミです。なんかこの書き方だとアルミがチープな物みたいになっていますが、全然そんなことはなく、アルミ製のフレームは価格、操作性、耐久性、軽さなどで優れているので初めてグラベルを買う学生などには非常に良い物だと思っています。
実際、クロモリはメンテナンスが難しいので中上級者向けといえるでしょう。
・コンポーネント
コンポーネント(コンポ)の解説は長くなるのでここでは簡単に終わりますが、グラベルでおすすめなのはshimano製品だと「GRX」、もしくは「sora以上のもの」です。
GRXシリーズは老舗自転車部品メーカーのshimanoがグラベルのために開発したもので、同じくshimanoのsoraや105と違い、リアのチェーンが外れにくくなっています。
普通の舗装路を走行する分には他の物でも問題ありませんが、路面が悪いところを走るとものすごくチェーンが揺れます。そのときの振動でチェーンが外れてしまうこともあるのですが、GRXに搭載されたスタビライザーによりそれがなくなります。よって何も気にせず快適に走れるんですね。
で、「sora以上の物」と書いたのにはちゃんと理由があります。どうしても価格を抑えようとすると一つ下のグレードのclarisなどにしたくなっちゃいますがあまりおすすめはしません。
その理由はリアの変速数に関わってくるからです。変速数はsoraが9速、clarisが8速となっています。
claris | sora | 105 | GRX |
8速 | 9速 | 11速 | 10速or11速 |
たった一段階に見えるかもしれませんが、走行中にギアを変えると「この中間があれば良いのになぁ、、」って思う日がいつか絶対に来ます。(というかママチャリとかでもありますよね。)
この一段階の違いにより走行中の快適さ、疲労のたまりやすさに大きな違いが生まれるので「sora以上の物」をおすすめしています。
・サイズ
グラベルに限らず、ロードバイクにはサイズがあります。
どのくらいのサイズが自分に合っているかよく分からないという方が多いと思いますが、多くの販売サイトには購入の際に身長別でサイズが記載されているのでそれを参照すると良いと思います。
また、自分の身長が異なるサイズにまたがって対応していることもあるかと思いますが、そういうときは小さい物を選ぶと良いです。サイズが小さいロードバイクはサドルやステムの位置を調整することで自分に合わせることができますが大きいものだとそうはいきません。
もし心配なら実際に販売店に行って確認しましょう。
いよいよバイク紹介に移りましょう!
- Fuji JARI1.7
*画像を選択すると販売サイトへジャンプします
「SEEK ADVENTURE ALL THE TIME」
まずはじめに紹介するのは、FujiのJARI 1.7です。
Fujiは日本メーカーであり、その技術力は世界に認められ、ロードレースでも活躍しています。
JARIはその名の通り日本語の砂利!
砂利道でも屈することなく走行できます。フレームはアルミで、変速はshimano sora2×9speed(フロントギアが2段階、リアが9段階)、機械式ディスクブレーキと申し分ありません。
さらにJARI1.7の最大の特徴はその積載量の多さです。なんと5つのボトルケージの装着が可能になってます! これにより、水分やパンクの修理キットもすぐ取り出せますね。
また、トップチューブの下にはパッドがついています。ライド中に階段を超えないといけなかったり、本当に道が悪く走行不能なことも出てくるかと思います。そんなとき、ライダーは自転車を担ぐわけですが、こんな重いもの担いだら肩痛いに決まってます。
でもこのバイクなら大丈夫! パッドで痛くない!!
自転車自体のスペックやライド中のお助け機能を考えるとこの値段はコスパめっちゃいいです!
2. cannondale Topstone 4
*画像をクリックすると販売サイトへジャンプします
つづいてはcannondaleからTopstone 4
cannondale(キャノンデール)はアメリカのメーカーでロードバイク業界でも有名です。
フレームはアルミで機械式ディスクブレーキですが、フロントの変速は無く、リアが10段階変えられます。フロントの変速は山を登らない限りはあまり使いませんが、もし山を登る(箱根など)気がある方は要検討です。ただ、リアの変速のことだけを考えれば良い分、初心者の方にもわかりやすくおすすめできます!ダボ穴も多いですし、デザインもシンプルで普段乗りに使うのもおすすめですね。
3. MARIN LOMBARD-1
「都会的なテイストと、グラベルロードの魅力を併せ持つストリートバイク」
ついにやってきました、私をロードバイクの世界へと導いてくれたMARINです。
MARINを初めて聞く方もいるかもしれませんが、このメーカーはマウンテンバイクを主にしているので、街中で見ることはほとんど無いかもしれません。
ですが!マウンテンバイクで培われたノウハウをグラベルバイクに応用し、人気を博しています。
その中でも私が特におすすめするのはこのLOMBARD-1
オンロード60%、オフロード40%の走りを求めるライダーに向けて開発され、アルミフレーム、変速はsoraで2×9の18段階、機械式ディスクブレーキです。
フロントにも変速があるので山は恐くない!
そしてデザインもめっちゃよくないですか
このクラシックなデザインに惹かれて私は選びました。
コンポがsoraなことなど基本的には先ほど紹介したFujiのバイクと変わらないので、デザインやメーカー、少しの値段差などで購入を考えてみると良いと思います。
4.GIANT REVOLT 2
*画像をクリックすると販売サイトへジャンプします
4つめに紹介するのはGIANTからREVOLT 2
GIANTは台湾のメーカーです。
こちらのバイクは今までに紹介した物とは違い、「チューブレスレディ」というタイプのタイヤを使用しています。現在、ママチャリを含めほとんどのロードバイクは「クリンチャータイヤ」と呼ばれるチューブとタイヤが別になった物を使用しています。
チューブレスタイヤのメリットとしては
・乗り心地がいい
・パンクに強い
ことが挙げられます。
特に長距離を走行しているとチューブレスタイヤの場合は、中にタイヤを入れる必要が無いので転がり性能というものが良くなり、乗り心地いいなぁって感じます。
しかしホイールもチューブレスレディに対応した物を購入しなければいけない他、シーラントという専用の液体が必要なことなど難しいことが多いので、中級者向きでしょう。
いずれも、分からないことがあればサイクルショップなどの専門店に聞くのが確実です。
フレームはアルミ、コンポは他の物と同様、フロント2段階リア9段階の計18段階です。
まとめ
気になるグラベルは見つかりましたか?
今回はなるべく予算は抑えたいけど性能は妥協したくない!!という方向けにおすすめのものを紹介させていただきました!
学生でも購入しやすくなっていると思います。
グラベルを買ったら大自然に飛び込み、新たな世界を開拓する冒険に行きましょう!!
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